根幹の設定に膨乳が食い込んでいる作品
作品紹介
タイトル | 居留守の勇者アリシア(1) |
作者 | 水鳥なや |
出版社/レーベル | 竹書房/バンブーコミックス |
ページ数 | 152 |
発行日 | 2022/2 |
WEB掲載 | コミックガンマ |
呪いで巨乳にされた勇者が家に引きこもるため奮闘するコメディ漫画。
訪ねてくる変人たちをあの手この手で追い返す雰囲気緩めの作品です。
胸に関するネタも多いですが訪問者とのやりとり、ふんわりしたギャグがメイン。
スライムでぬるぬる、トイレの最中を覗かれるなどのお色気シーンにも注目です。
膨乳という要素が組み込まれた連載作品、というのは珍しすぎて期待しかありません。
特に膨乳要素強めなのは1話と3話。
コミックガンマにてWEB掲載中。1話、2話、最新話が無料公開されています。
膨乳
アリシア(勇者)
居留守の勇者アリシア(1)8-9、12-13ページより
(作:水鳥なや、出版:竹書房)
魔王を封印したものの呪いで巨乳にされた勇者。
体形が変わって外に出るのが恥ずかしくなり、
魔王を撃破したことすら秘密にしたまま3年も引きこもっている。
12ページでは鎧の吹き飛ぶ勢い、胸のクローズアップ、そして質量感のある擬音と、
胸の豊かさがこれでもかと強調されています。
恨みがましい、悩ましい表情で自分の胸を揉んでいるのがどことなく倒錯的。
加害者 | 魔王コルチカム |
膨乳の動機 | 苦し紛れ? |
膨乳方法 | 呪い |
大きさの変化 | 貧or普→巨 |
膨乳前後の流れ | ①魔王を封印しようとする ②魔王、封印される直前に呪いをかける。アリシア膨乳。 ③呪いが勇者の鎧に当たった衝撃で(?)、魔王の封印先が犬にズレる。 ④以降3年間、犬となった魔王と引きこもり共同生活 |
居留守の勇者アリシア(1)4-5、35-36ページより
(作:水鳥なや、出版:竹書房)
この場面の解釈としては、
・勇者の鎧:呪いを跳ね返そうとしたが失敗して破損し、呪いは減衰?
・魔王:何らかの呪いをかけようとしたが鎧に阻まれ、結果「巨乳になる呪い」が発現。
・星のアミュレット:封印先はアミュレットの予定だったが鎧の破損+呪いの衝撃で封印先がズレた?
というところでしょうか?
まさか魔王が今わの際に「相手を巨乳にする呪い」をかける変態、ということはない…と思います。
どちらにせよありがたいことに変わりはないですが。
胸の重みにキョトンとし、状況を把握して混乱するアリシアの緩急が見ていて楽しいです。
魔王との決戦に犬を連れてく余裕っぷりが覆っているのが良いですね。
レビュー
恥ずかしくて引きこもるの可愛い
居留守の勇者アリシア(1)14-15、42-43、59ページより
(作:水鳥なや、出版:竹書房)
外部との接触はしたくないけど衣食は通販で頼まざるを得ない。
その状態を表しているのか、
・自分を引きずり出そうとする人には徹底して姿を見せず居留守
・宅配の人にも扉に隠れつつ対応
しているように見受けられます。
59ページの胸を扉から出さない徹底っぷりが必死で可愛いです。
42-43ページのようなやり取りが何度かあり、彼女の心を蝕んでいったものと想像します。
巨乳にされて引きこもること3年間。
アリシアがその考え至るまでの流れ、胸に戸惑う引きこもり生活の当初。非常に見てみたいです。
元の体型を知るキャラに期待
居留守の勇者アリシア(1)24、58ページより
(作:水鳥なや、出版:竹書房)
1巻では巨乳であることをツッコまれても、「巨乳にされた」ことは他人からツッコまれていません。
膨乳させられたという属性である以上、本来の姿からの変化具合を指摘されてこそだと考えます。
変化を自覚するのも良いですが、他人に知られることが最もアリシアに効くと思います。
アリシアの下着の種類を知っているのに肝心の引きこもりの理由を知らない謎の戦士ミア。
助けられて以降アリシアを病的に慕っている僧侶のユリィ。
特にユリィは元の姿を見ている筈なので、個人的にはそこを言及して欲しかったです。
何故彼女らが3年経ってからアリシアを訪問し始めたのかも気になります。
巨乳化されたとたびたび強調
居留守の勇者アリシア(1)40-41ページより
(作:水鳥なや、出版:竹書房)
1話はもちろんのこと「不本意ながら巨乳にされた」ことを語るシーンがちらほら。
恥ずかしがる様子が見たい私としては大歓喜です。
その度にアリシアが自分で触って大きさを確かめてくれるので視覚的にも楽しめます。
居留守の勇者アリシア(1)56-57、69-70ページより
(作:水鳥なや、出版:竹書房)
特に3話は1話以来の膨乳要素多めの話。
運動で解除可能な呪いって非常に残念……と思っていたらオチで再び膨乳。
1話のように服と共に弾ける爆乳が眩しいです。
「元の完全な姿=巨乳」にされているのが尊厳を侵しているようで嗜虐心を煽られます。
自然にある程度は成長もするようですし、
胸の脂肪燃焼も一定以上の効果は出ないのではないかと想像します。
どうあっても巨乳から逃れられないアリシアに同情心といじめたい欲が湧いてきます。
その他:同人作品との違い
作者さんのサークルは話の元になったと思われる作品「居留守の勇者」を頒布・販売しています。
この「居留守の勇者」のアリシアはとある理由で人間不信になった女の子。膨乳要素はありません。
公式のあらすじやサンプル画像からすると『居留守の勇者アリシア』は、
引きこもるために色々手を尽くすほのぼのギャグの面が推されています。
膨乳については掲載・言及されていないのであくまでサブの要素と思われます。
であればこそ企画立ち上げにあたり、
「巨乳にさせられたのを恥ずかしがって引きこもる」が追加された経緯が気になります。
・前向きだけど引きこもる→自主的に引きこもざるを得ない→何かを強制させられている
・主人公にお色気の要素欲しい→上記の理由をお色気にすれば一石二鳥。見た目で分かりやすく
という流れでもマイナージャンルである膨乳に行きつくのはハードルが高いように感じます。
単におっぱい好きな方の提案であったりするのかもしれません。
興味は尽きませんが、兎にも角にもありがたい話です。
総評
膨乳されたというのが前提の話なのが非常に珍しく感じます。
胸の話題のみで話を続かせるのは中々に困難なので、引きこもり要素と合わせいい塩梅だと思います。
わざわざ膨乳の要素を入れてくれたこと、製作に関わる方々には感謝です。
呪いで巨乳にされているので胸を恥ずかしがる様子が度々見られます。
大きさを強調するような縦セーター常備なのも目に潤いを与えてくれます。
元から巨乳なキャラは別に存在するので、差別化として元の体型と比較する描写に期待がかかります。
全体的にはゆっくりめ、日常系といった雰囲気の引きこもりギャグ作品。
家への訪問者は少し抜けている戦士、ロリっ子魔法使いとその過保護な母、百合全開の僧侶と
全員アクが強いのも特徴。
巨乳化の要素も含め緩くちょっとしたお色気を見たい方にもおすすめです。
関連作品
外部リンク
各種販売サイトにて紙媒体、電子書籍が販売中。店舗特典もあります。
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